夏休みに挽回して北高に合格する方法

夏期講習が始まるこの時期、「今はまだまだな成績なのですが、北高に合格できますか」というご質問は、毎年結構頂きます。

ですので、夏期講習前に、こちらで少しお話をさせて頂きます。

ご存知の方も多いと思いますが、北高の偏差値は年々上がってきています。

一昔前は、北高は、間口が広いイメージもあり、勉強が得意な子だけでなく、苦手がまだ若干多い子も合格できていました。

でも、ここ数年は「北高に合格するのは難しい」です。

ある中学校では、１０数人もが受験して全員が不合格になったとも聞きました。

ですから、これから北高を目指そうという人は、特に「危機感」を持たなければなりません。

この夏休みに充実した学習ができなければ、合格には間に合わないといっても過言ではないと思います。

では、ここから、この夏休みに挽回して北高に合格できる状態になる方法を書きます。

北高を志望している人で、数学か英語が学年で１０番以内にいる人は、特に心配はいりませんので、ここでは、数学や英語が特段得意ではない生徒さんに向けて書いていきます。

北高合格に求められるのはズバリ総合力です。全教科、均等に得点ができる力がなければいけません。逆を言えば、苦手教科が１教科でもあると合格の可能性は低くなります。

なので、この夏休みは、苦手教科の克服に全力を傾けるべきでしょう。ただし、苦手教科を得意教科にする必要はありません。苦手教科を、平均点近くに持っていければオッケーです。

例えば、英語が苦手な人は、この夏に英語を７割くらいのウェイトをかけた学習をしてください。特に、英語は、最も伸ばすのが難しい教科ですから、夏休みにちょこちょことやっただけでは絶対、絶対、絶対、希望の得点が取れるようにはなりません。これは、これから、皆様が感じられていくことだと思います。

あと、この夏休みにしておくことは、理科・社会の暗記部分を全体の３割、確実に自分のものにすることです。夏休みという長い期間ですので、中には理科・社会のテキストをざっくりと一通りやる生徒さんもいますが、それでは得点力には結びつきづらいものです。なぜなら、模擬試験などを受けたことがある人はお分かりだと思いますが、近年の模擬試験や入試問題では、表面的な知識（一問一答的なもの）は、ほとんど出題されません。出題されるのは、より深い知識を持っているかどうかを問う問題です。たとえば社会だったら、「フランス革命は何年に起こりましたか」ではなく、「フランス革命が起こった理由を時代背景をふまえて書きなさい」というふうに出るのです。もちろんそんなに専門的ではないにしても、それくらいの「深い」知識が求められます。なので、夏休み期間中は、「全体をさらーっと」ではなく、部分部分をより深く深く学習することに力を入れるべきです。鎌倉時代のことならば、どのようなことでも答えられる位になる、という感じです。たとえとして社会の鎌倉時代を例にとりますと、鎌倉時代を完璧に自分のものにするのに、１日３～４時間学習して、大体１０日間は（も）、かかります。ですから、夏休みだからと欲張って表面的な学習をざっくりやるのではなく、数か所に絞って、より深い学習を心がけるべきです。

つまり、入試は長期戦だということです。これから入試までのおよそ７ヶ月の受験勉強の中で、この夏をどうとらえるかが大事になってくるのです。

これはほんの一部ですが、優喜塾がいうところの「戦略」がこういったものです。

ただがむしゃらにやるのではなく、しっかりとした戦略に基づいた学習をすることで、短期間で効果的な学習ができます。

今回は、北高についてお話をさせて頂きましたが、他の高校にはその高校に合格するための戦略が必要です。

皆様が、この夏休みをより充実したものにされることを願っています。