子どもに勉強は教えるな
塾に寄せられる主なクレームや要望。
塾に対してのとりたててクレームという程のものはあまりありませんが、一般的な要望やご意見のようなものを書きたいと思います。
1.『成績が伸びていないですが、塾ではなにをしているのですか?』
この手のものは、クレームというよりも、お母様方の不安が表にでてきていることを現しています。塾側としましては、お母様のお気持ちは十分理解できます。お母様方としては、毎月月謝を払って通わせているのに成績が伸びていないじゃないか、と思われることはある意味至極自然なお気持ちだと思います。しかし、塾に通わせること=(イコール)成績が伸びることではない、ということを塾関係者を代表して申上げたいと思っています。なぜなら、塾は通ったとしても週3回の一日につき正味90分位です。一週間の中で考えると塾で過ごす時間は全体の3㌫しかないのです。ですから、いくら塾に通っても家庭で学習しなければ成績が伸びるはずがないのです。つまり、お母様方は、塾に子供を通わせることによって、錯覚をおこしているわけです。原点に戻って下さい。本人がやる気を出して頑張らない限り、塾に行っても家庭教師をしても成績は伸びません。では、塾に通っている意味はというと、家庭学習をする中で分からないところを質問するための場所ということです。もちろん他に塾に通うメリットは多くありますが、家庭学習ありき、なのです。家庭学習の習慣をつけさせる取り組みは、学校でも塾でもなんらかの形でしているはずです。ただ家庭学習の習慣をつけさせるのに一番必要なのはご家族全体の意識です。一度家族全体で話し合いを持たれ、学校から帰ってからの家庭での勉強の計画をたててみるのもいいと思います。
2.「月謝の他に、特訓代や春期・夏期・冬期講座などお金がかかりすぎている感じがしています」
このご意見は、塾側にまで届かなくても、お母様方の間ではよく出る会話だと思います。これに対しても、塾のシステムを踏まえながら私なりのお答えをさせて頂きたいと思っています。まず、私も、特訓会や春期講座やそのようなものは必要ないと思っています。実際、私も独身の頃、趣味の延長で塾をやっているときは、月謝もかなり低額で、特訓会なども費用をまったくいただいておりませんでした。では、なぜ多くの塾は特訓会や講座などで費用を頂いているのかということになりますが、生徒数の増加が主たる理由なのです。不思議なことに塾を経営的な側面からみますと、生徒が多い塾が利益がたくさんでているわけではないのです。実際、私は独身の頃小規模でしていたときのほうが収入は多かったのです。それはどうでもいい話ですが、とにかく塾は一年を通して利益が出る月は、ほとんどありません。経費にもっていかれるからです。経費の中でもっとも多いものは人件費です。そして家賃、教材設備のリース代、コピーのトナー代、光熱費、広告費などを差し引くと残るものは微々たるものなのです。だからといって月謝を上げるわけにはいかない。そこで、講座や特訓会代などで費用を徴収する仕組みが出来上がっていったのだと私は個人的に思っています。ですから、もし特訓会や講座などでお金を払いたくないという場合は、わたしが独身だったときのようにほんとに小規模で塾をしている塾を選ばれることをお勧めします。しかし、小規模の場合は、指導体制・設備・講師教育などの面で心配があるならば、ここは中規模以上の塾に通わせてください。決して、無駄なお金ではありません。特訓会にしても講座にしても、費用は発生していますが、その分、子供たちは集中して学習をすることになるわけですから、無駄になるということはありません。実際、特訓会や講座など、学校が休みの間に頑張る子供が成績を伸ばし友達に差をつけることも珍しくありません。いずれにせよ、競争の原理からしまして、特別どこかの塾が突出して費用がかかることはありませんので、善意で解釈されて通塾されて下さい。もし突出してべらぼうに高い月謝のところがあれば、人気もなく生徒数も少ないはずですので、その場合は判断できるかと思います。
3.「授業が延長している。なぜ時間通りに終わらないのか」
特にお車で送り迎えに来られているご家庭にとりましては、感じることが多いのではないでしょうか。大手塾ではそのあたりがしっかりしていて時間通りに終わるところも多いようです。ただ、実際は、学校のように時間通りに終わることができないのが現状ではないでしょうか。塾は結果を求められている場所である以上、授業最後に終わる確認テストのようなもののできが悪かったり、子供たちが終了時刻であるのを逆手にとって早く帰りたいというそぶりをみせたりする場合など、講師も真剣に教えているため、そこで授業をきることはできないのです。子供たちが、時間がきたら帰れると思ってしまうのです。ですから、私の場合は、15分程は必ず延長すると前もって告知しています。だからお迎えに来られるお母様方は授業が終わりお子様が家庭に電話をしてから自宅を出発されるようにお願いしています。塾での授業中は、生徒と先生のいろいろな心理戦が起きています。そのあたりもご理解頂けると有り難く思います。
子どもに勉強は教えるな INDEX
- 子どもに勉強は教えるなTOP
- はじめに
- 合格発表の朝
- 痛
- 彼の宣言
- テストの成績にはなんの意味もない!
- 「教わる」という海に溺れかけている子供たち
- ご家庭での「教えない」指導法1
- ご家庭での「教えない」指導法2
- ご家庭での「教えない」指導法3
- ご家庭での「教えない」指導法4
- オレ流の指導法
- 子供が本来持っている力を奪わないために
- 独学のススメ
- 「教えない指導法」簡単チェックリスト
- 最後に
- 冒頭の話の子供にかけた言葉。
- 塾に通い始める時の注意点。
- 塾の活用の仕方。
- 塾通いの途中で家族がぶつかる悩み。
- 塾に寄せられる主なクレームや要望。
- 塾講師達の小さな本音。
- 塾をやめたくなった時。
- 成績が伸びない時。
- 塾講師も人間。
- 塾同士のつながり。
- 子供が勉強しない時。
- 子供がボーっとしている。
- 家庭学習をしない子供達~家庭学習の習慣づけ~
自主性を育む教えない指導。分かるまでではなく、定着するまで。形だけの塾通いは断固拒否。
代表 中川祐樹(プロフィールはこちら)
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